趣旨
 児童生徒をとりまく関係性や援助資源を共有し、一人一人が持ち味を生かして役割を担う、チームによる支援について考える。

第1回 令和3年6月22日(火)
 午前 講義「子どもが広げる資源、つながる支援」
    講師 日本福祉大学 教育・心理学部 子ども発達学科 教授 鈴木 庸裕 氏
 午後 演習「困難な状況にある児童生徒のリソースの理解」
    担当 教育相談部研究主事等

 午前は、鈴木先生から、社会福祉の視点を基にチームによる支援について講義いただき、子どもから広がる社会資源や多職種連携のあり方について考えました。

 午後の演習では、児童生徒がもつリソースについて考え、「つながりマップ」を使って援助者や援助資源との関係性を描きました。マップ全体を見渡して、どの関係や援助資源を使っていくかを考えながら児童生徒理解を深めました。

 受講者からは、「子どもの周りの多くの支援者の存在に気付き、外部機関との連携についても視野を広げることができた」「『つながりマップ』はそれまで見えなかった新しいリソースやつながりを発見することにもつながると思う。学校でも活用してみたい」などの感想がありました。

演習「児童生徒がもつ関係性を描く『つながりマップ』(架空事例)

第2回 令和3年10月12日(火)
 午前 講義「校内・校外の資源を活用した支援」
    公開スーパーバイズ
    講師 富山県総合教育センター 客員研究主事 舘野 智子(臨床心理士) 
 午後 演習「エピソードプロセス(ep)*を用いたケース会議の体験」
    担当 教育相談部研究主事等

 午前は、臨床心理士である当センターの舘野客員研究主事が、子供支援における基本や、子供の自助資源と援助資源をどう活かすかについて講義を行いました。その後の受講者の事例を用いて公開スーパーバイズを行い、子供の情報をつなぎ、意味づけることやチームで支援するとはどういうことかを事例を通して考えました。

 午後は、エピソードプロセスの手法を用いて、架空事例を使った模擬ケース会議を行いました。心情の想像によって子供の困難な状況を見立て、方針を決め、援助資源を活かした具体的な手立てを検討しました。

 受講者からは「行動観察の積み上げ、本人がもっているものの確認、そのすべてが見立てにつながり、方針になっていくことを改めて感じた」「生徒の問題や表面に現れているものの背景にどんな心情や環境があるかを考えていきたい」などの感想がありました。

*episode process  富山県総合教育センターが開発したチームによる支援体制づくりを促進するケース会議の仕組み。気になるエピソードを基に、チームで児童生徒の行動の要因や心情を捉えることで困難な状況を見立て、援助資源を活かした当事者的な役割分担を30分間で検討する。

演習「エピソードプロセスを用いたケース会議の体験」