趣旨
 児童生徒の心情や行動、関係性の理解を通して、見立てや見通しをもった支援について考える。

第1回 令和3年7月27日(火)
 午前 講義「不登校・不適応・問題行動の背景にあるもの ~子どもたちの理解と支援に向けて」
    講師 駒澤大学 文学部心理学科 教授 藤田 博康 氏
 午後 演習「心情や行動の背景を想像し、子どもの困難な状況を見立てる」
    担当 教育相談部研究主事等

 午前は講師の藤田先生から「不登校・不適応・問題行動の背景にあるもの ~子どもたちの理解と支援に向けて」と題してオンラインで講義をいただきました。ご自身のスクールカウンセラーや家庭裁判所調査官等の経験から、具体的な事例を通して児童生徒の心情を理解し、不登校・不適応児童の支援とはたらきかけについて学び、支援の方針、援助の方策について考えました。

 午後は、架空事例を用いて、限られた情報から想像した子どもの心情等を付箋に書き出し、整理しながら子どもの姿を描き、「その子が何に困っていて、どうなりたいと思っているのか」という仮説を立てる演習をグループで行いました。その後各グループの仮説を共有し、多様な視点から事例を捉えることで子ども理解が深まることを実感しました。

 受講者からは、「見えない背景を想像する力、分かりきれないけど分かろうとする姿勢が大切だと気付いた」「多方面から児童生徒の情報を収集し、整理、見立て、仮説とつなげていくことが大切だと感じた」などの感想がありました。

見えない情報を想像し、整理することを通して子どもの姿を描く

第2回 令和3年9月22日(水)
 午前 講義「事例に学ぶ心理アセスメント」 公開スーパーバイズ
    講師 富山県総合教育センター 客員研究主事 舘野 智子 
 午後 演習「『気になる子』の事例検討」
    担当 教育相談部研究主事等

 午前は舘野客員研究主事が「事例に学ぶ心理アセスメント」と題して講義をし、自己理解と他者理解について考えました。相手の主観的事実を理解し、「そうせざるを得ない子どもの心情」に寄り添うこと、そして自分自身が、今ここで何をして、何を感じているのかに気付いていることが、自他の理解につながることを学びました。その後の受講者の事例を用いた全体でのスーパーバイズでは、フロアからも積極的な質問や意見交換が行われました。

 午後はグループに分かれ、それぞれの「気になる子」の事例検討を行いました。心情の想像や可能性の検討を通して児童生徒理解を深め、それに基づいた仮説と支援の方針を考えることができました。

 受講者からは「仮説には正解がないからこそ、見立てや支援の方針を『とりあえず試してみる』という姿勢がよいのではないかと思った」「事例検討を通して今までになかった視点を多く学ぶことができた。これからはより多面的に生徒を見ることで生徒理解に努めていきたい」などの感想がありました。

受講者の「気になる子」を取り上げた公開スーパーバイズ