1 趣旨 カウンセリングマインドを生かした保育技術について研修を行い、指導力の向上を図る。
2 主催 富山県・富山県教育委員会
(主管) (富山県総合教育センター教育研修部)
3 日時 平成30年7月10日(火) 午前9時30分から午後4時30分まで
4 会場 富山県総合教育センター 研修室 382ほか
5 受講者 幼稚園教諭、保育教諭、特別支援学校幼稚部の教諭、保育士(公、私、国)
※ただし、経験年数が3年以上で20年未満の教諭又は保育士
6 日程
9:00 ~ 9:30 受付
9:30 ~ 9:35 開講式
9:35 ~ 11:50 講話「子どもたちの人間関係を育てる保育」
講師 富山大学人間発達科学部 教授 小林 真
11:50 ~ 12:00 事務連絡・会場づくり
13:15 ~ 16:15 協議「特別な支援が必要な子の保育について」
指導助言者 富山県教育委員会小中学校課 指導主事
東部教育事務所 指導主事
西部教育事務所 (主任)指導主事
16:15 ~ 16:30 事務連絡・閉会
7 研修の様子
講話「子どもたちの人間関係を育てる保育」では、まず「人間関係の深まりと心の発達」について解説していただきました。その後、自由遊びや設定保育、日常生活の中での人間関係の育成について、具体例を挙げて分かりやすく教えていただきました。午後からの協議「特別な支援が必要な子の保育について」では、事前に提出した協議資料をもとに、情報交換しました。その後、班の中から一つ事例を選び、具体的な支援や目指す姿等について話し合いました。協議の最後に、指導助言者から子どもと関わり援助する際や保護者と接する際の留意点等、多くの助言をいただきました。
受講者アンケートの一部を紹介します。
・「意図的な設定保育」という言葉が心に残った。これまで、「自由遊びの中で子どもは育つ。だから、子どもの声を拾って遊びを広げていくことが大切だ」と思い、自由保育ばかり意識してきた。力を合わせ、助け合うという経験ができるできる設定保育のよさに改めて気付くことができた。
・それぞれの年齢で、遊びや人との関わりの中で育つ。年長児では、「友達と作り上げる遊び」の経験が大切であるということを強く感じた。現在、年長児を担任しており、子どもたちと一緒に話し合うことを大切にしているが、サポートの立場で遊びを進めていけるような環境の設定や関わりを考えていきたいと思った。
・事例検討では、意見を出し合うことで違った保育観にふれたり、自分では思いつかなかった関わり方を学ぶことができた。また、事例を書くことで、対象児を見直すよいきっかけになった。
・ついつい問題点ばかりに目を向けてしまうが、子どもにはよいところがいっぱいあり、それを手がかりに支援方法を考えていくことが大切だと感じた。保護者や周りの子どもの困り感ではなく、対象児の困り感にしっかり目を向けていきたい。